2008年4月5日付毎日新聞によると、岐阜県にある明知鉄道が赤字路線から脱却しようと、地元特産の寒天を使って製造・販売している「おらが鉄道の山岡寒天入りカレー」と「寒天入りスープ」の売り上げが好調だそうです。
明知鉄道は、旧国鉄の明知線を引き継いで1985年11月、第三セクターで再スタート。
しかし、利用客の減少で発足以来、赤字続き。負債は約3,200万円にのぼるといいます。
赤字経営の銚子電鉄(千葉県)が販売した「ぬれ煎餅」がヒットしたことを参考に、明知鉄道も「おらが明知鉄道せんべい」を発売したところ、大人気に。
毎週320袋仕入れているようですが、需要に追いつかず、手焼き製造のため、これ以上増やすことはできないそうです。
そこで、第2弾として地元の山岡町の特産品、寒天を利用したカレーとスープを製造、2008年3月からそれぞれ450円で売り出し、様子見で各3,000個製造し、1か月で寒天入りカレーが1,100個、寒天入りスープが1,000個売れたそうです。
寒天を使用したことで「満腹感の割にカロリーが少ない」「食物繊維が多く、便秘が解消された」などと、ヘルシーさが評判になっているようです。
寒天のトロリとした食感もよく、特に女性の人気が高く、近く追加注文する予定とのことです。